FC2ブログ

2019-04

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

彼は15歳@進撃の巨人22巻

久しぶりの進撃の巨人の話。
パソコンの予測変換に「進撃の巨人」が出てくるんだから世も末だ。

詳細なネタバレは避けるけども、この巻と前の21巻で一気に話がまとまってきた。
敵が「人間」であったことがはっきりして、クリスタが女王ヒストリアとしてどんどん成熟していく。

子供たちの物語と大人たちの物語が混ざり合い、交差し、境目が曖昧になる。

兵士と言えどもエレンは15歳。
他の104期の兵士たちも大差ない年齢で、要するに子供だ。
そんな彼らが政治に巻き込まれる。
今の日本では選挙権すら持たない年齢の彼らが、国民の運命の決定に関与しなければならない世界。
善と悪、人と巨人、シンプルな二項対立の世界ならそれでよかったのかもしれない。
でも、そこに変化が起きた。

心のない、話の通じない、自分たちとは無縁の存在だった巨人。
しかし巨人の背景が明らかになっていくうちに、巨人を自分たちから切り離せなくなっていく。

分かりやすい敵と味方。
分かりやすい「悪」。
今までエレンたちの前にあった世界。
15歳が戦えたのは戦いの理由が明確で、敵に同情すべき「物語」がなかったからだ。

命がけであり、恐怖心はあるものの、罪悪感はない戦い。
それが巨人との戦いだった。

巨人の背景が明らかになる事で、エレンたちは罪悪感を持つのだろうか。
いや、それにはもう遅すぎた。
彼らは巨人を殺し過ぎた。
もう今更罪悪感を持ってしまったら、生きていけない。
「巨人」を討伐するのは「殺人」ではない。
そうでなければ、討伐数を誇りに生きてきた自分のアイデンティティが崩壊してしまう。

彼らは危うさを抱えたまま、壁の外に出る。
壁の外には広い大地と果てしない空。
そして憧れていた「大きな塩の湖」、海があった。

初めての海で遊ぶエレンたち。
それは21世紀の日本の少年たちと変わらない無邪気さだ。
水を掛け合い、砂浜を走る。
15歳の彼らが友達と遊ぶ自然な姿。
ハンジが初めての海ではしゃいでいるのはちょっとアレだが、まぁご愛嬌だ。

けれど、目標を達成したからといって全ての歪みがなかったことになるわけではない。
ふとした瞬間にそれは忍び寄ってくる。

そして22巻の最後のエレンの台詞に繋がっていく。
海辺で友達と遊んでいる牧歌的なシーンに似つかわしくない、「怖い」一言だ。

「駆逐してやる。この世から1匹残らず」
この1巻での名台詞に呼応しているのだろうか。
あの時の迷いのない、憎しみに埋め尽くされたエレンと今のエレンは違う。
今のエレンの台詞の方がずっと恐ろしい。
エレンは「少年兵」だったのだと、まだ15歳なのだと、改めて目の前に突き付けられた。


私はハンジやリヴァイと同世代であって、エレンたちの年齢はもう遠い過去だ。
だから思うのだろう。
少年兵の悲しさを。
でも戦いしか知らない人生なのは「大人」として描かれているハンジやリヴァイも同じなのだ。

もし、敵がすべて倒せたとして。
彼らに新しい世界を作れるのだろうか。
関連記事
スポンサーサイト

トラックバック

http://kutibakareha.blog117.fc2.com/tb.php/936-98633367
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

彼の立ち位置、彼の役割@ニュースタッフライブ «  | BLOG TOP |  » 家宝だ家宝だ@フルコース1000円

プロフィール

朽葉

Author:朽葉
このページの管理者、朽葉。
とにかく生のステージが好き。
お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

朽葉姐さんとコンタクトを取りたい方はツイッターID「renrenren12」へ。
http://kutibakareha.blog117.fc2.com/blog-entry-479.htmlのみ、BBS目的にコメント欄公開中。

最近の記事

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

最近のトラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。