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2019-10

見せ場を集めて@るろうに剣心

パソコンが「剣心」を一発変換できたことに震撼している朽葉姐さんです、こんばんは。
まぁ芸能人の名前だって一発変換なご時世だからねw


さて、ちぎちゃんの大劇場主演作、るろうに剣心。
私は原作のファンなわけだが、全く問題なく楽しめた。

今回、メインは武田観柳編で、そこにいろいろ付加している形。
恵@せしるがいるし、あんまり後半に行くと技をリアル再現するのがさらに無理になっていくので良いチョイスだったと思う。
ただ、観柳の話は初期エピソードなので剣心たちの実力もまだ成長途上。
弥彦にいたってはまだ戦力としてカウントされていない時期。
(弥彦がガッツリ戦うのは志々雄あたりから
技も地味目。

なのでそこは話の後半からガンガン技を引っ張ってきている。
なんせ佐之助がしょっぱなから二重の極み使ってるしw
こういう派手になる演出は大歓迎。


さらに、剣心のバックボーンがまともに描かれるのは最終巻間近の人誅編だが、そこから過去エピソードも持ってきている。
過去エピソードは青い2Pキャラ、じゃなかった、剣心の影が演じている。
さらにだいもんのオリキャラ、ジェラール山下で話を広げている。


さらにヅカオリジナルシーンの目玉は洋館での舞踏会シーン!
ここは純粋にみゆちゃんが可愛い。
それだけじゃなく、なんと鵜堂刃衛のエピソードでの見せ場もこっそり形を変えて仕込まれている。
この話、一応観柳編なので全編アヘンが付きまとう。
剣心もジェラールにアヘン入りの酒をだまされて飲まされてしまう。
そして過去の幻覚にとらわれ苦しむのだが…
薫の一言で覚醒!
これ以外にも、剣心にお気に入りのリボンを預けて「返しに来てね」からの「クシャクシャじゃない!」「おろ~」があったりと鵜堂刃衛編のおいしいエピソードが入っていて原作ファンとしてはすごくうれしい展開だった。


原作を本当に読み込んで脚本を書いていることがわかる仕上がりで、それがもう本当にファンとしては嬉しかった。
見せ場を原作中のすべてから引っ張っているおかげで全員が輝いてるしね!


原作の和月の良いところだけ抽出してくれて、「ジャンプの少女漫画枠」なんて言われた初期るろ剣で良かった。
剣心は悲しい笑顔で薫をまぶしそうに見つめているのがいいんだよ。
生き残ったことに苦しむ姿より、抜刀斎から剣心に変わろうとして足掻く姿の方が、いい。
同じ苦悩でも質が違う苦悩だから。

剣心は抜刀斎をやめて、剣心である事を選ぼうとした。
それは剣心の償いでもあるだろうし、「死んだ人のぶんまで生きる、幸せになる」というある種の綺麗ごとでもあると思う。
剣心の幼名は「心太」、元服してつけた名前が抜刀斎。
抜刀斎には「心」は引き継がれていない。
剣心には「心」の一字が入っている。
「心」の一字は実は重要な意味がある。

心太は「心」を封印して抜刀斎になり戦った。
戦いの日々を終え、生きる道がわからなくなった抜刀斎は「心」を解放して剣心となった。
「心」の開放は幸せも実感させてくれたが、人を斬ったことの重みも実感となって剣心に押し寄せた。

狂乱の時代、激動の時代。
そして肉親のいない少年時代、修行の日々。

抜刀斎が「生きたいという気持ちが強さを産む」ことを実感するシーンは実は結構大事なシーンで、今回も回想シーンとして描かれている。
巴の旦那は剣士としてはへなちょこだ。
なのに剣心の顔に傷を残している。
それは「巴がいるから死にたくない」から。
いわゆる火事場の馬鹿力。

抜刀斎は、少なくとも巴と出会うまでは、生きたいという気持ちによるパワーアップはできなかったんだ。
だけど、剣心は違う。
薫がいる。
佐之助が弥彦がいる。
剣心は、心太がほしかったものを持っている。
心太が抜刀斎を経ず剣心に直接飛べたら、よかったのに。
でもそうはいかない。
ほしいものを得るためには戦わなければいけない生まれだったから。

観柳編の後の志々雄編では剣心が「生きたい」という気持ちを意識するシーンがある。
ある意味、技の完成よりよほど意味のある進歩と言ってもいい。
剣心が二度と抜刀斎に戻らないために。
「心」を封印できなくなるように。

その時、キーになるのが薫だ。
巴とは正反対と言ってもいいような性格の薫。
ある意味、剣心を一番理解していない薫。
理解しようとはしているし、薫は剣心を気遣っている。
でも、消えない罪を背負ったことのない、人を殺めたことのない、迷わず「人を活かす剣」と言える薫。
父親を尊敬し、父の道場を守るために必死になれる薫。
巴を失ったことでさらにからっぽになった剣心とは何もかも違う。

でもそれがよかったのよ。
理解できてしまったら共鳴しあって余計に傷を深くしてしまうから。
絶対薫が理解しないからこそ、剣心は傷を深くに押し込められた。
押し込めている間に傷は薄くなり、克服できるところまで薄まった。
ずっと意識の一番上に置きっぱなしにしていたら、きっと剣心は傷を乗り越えることなどできなかったろう。

傷が程よく薄くなるまで押し込めておくのは、決して恥ずかしいことじゃないし逃げじゃない。
一番痛みの少ない方法で傷をいやせばいい。
最近流行のお高いバンドエイドのように、覆ってしまった方が傷が治りやすいことだってある。

あちこちから要素を追加しているとはいえど、あくまで観柳編なので、芝居の最後でも剣心と薫は恋人にはならない。
手を取り合って歩いていくだけ。
でもその歩いていくシーンにいろいろ思入れを込めて、いろいろ感じる事のできるシーンだった。
それはちぎちゃんとみゆちゃんの演技の力でもあるだろうし、原作を初めて読んだ時より私が年を取ったという事でもあるんだろう。

私が初めて原作を読んでから10年以上経過した。
その間に大切な人を亡くし、夢破れ、それでも生きてきたし、生きる事を望んできた。
そうなって思う。
「生き残ってしまった罪悪感」は何も生まないと。

罪悪感を乗り越えなくてもいい。
「申し訳ない、でもまだ拙者は死ねないでござる」
これでいい。
いつか申し訳ないという気持ちから解放されるから。




さて、ジェンヌ個別に感想を書こう。



ちぎちゃん。
コメディシーンが上手いw
そして「悲しい笑い顔」がいい!似合う!

みゆちゃんの薫は本当に「剣術小町」って感じだね。
暗転していく中、恵の作ったおはぎを怒りながらかじるシーンの可愛かったこと。
あれはぜひ真っ暗になるまで見てみてほしい。
本当可愛いから!



そしてにわにわさん。
まず幕開きのナレーションよ!
ああ、本当いい声になったなあ。


さきなちゃんの斉藤一。
この作品中で一番リアリティのある技を使うのが斉藤。
…立ち回りの難易度は一番高い。
よく頑張った!

ついでに蒼紫さまの二刀流。
原作では背中に斜めがけした長い鞘から上下一本ずつ抜いているけれど。
現実にはそれは不可能。
なので御庭番の般若が後ろで鞘を支えている…ちょっと笑いそうになった。


だいもんの演じたジェラールはどこでどうしてああなっちゃったやら。
偏執的な役を演じるだいもんってどこか裏に悲劇的なエピソードを感じさせるね。
もうちょっと書き込んでほしい役だなあ。
オリキャラだから原作読み直して補完もできないんだからさ。


あかべこのメンバーの明るさや、なぜか観柳がコメディ要員になって「ガ~トガトガトガトリング~」なんて歌ってたりと全編明るい公演になっていた、ヅカ版るろ剣。
原作では「復讐の連鎖」や「生き残った者の苦しみ」がず~っと澱のように作品全体を沈めていただけにどうなるか心配だったけど、明るく仕上がっていてよかった。
もちろん剣心は「残されたものの悲しみ」を歌う歌もあるけれど。
ちぎちゃんの悲しい顔って優しいんだよなあ。
その優しさに救われたわ。

そして恵がイイ女!
せしる姐さんいい仕事してます。
大夫さんも素敵。
やっぱりヅカの日本物には大夫や花魁が似合う。
気位の高い女っていいよねえ。





そしてフィナーレ。
さぁ下手から後ろ向きで二番手がせりあがってくるぞ、なんて休憩時間に冗談言っていたら。
本当にだいもんのせりあがりからスタート。
毎回安定の小池修一郎ですw
いいんだけどねw

今回ラインダンスの衣装は前が大きくあがったフレアミニスカート付き。
ラインダンスの動きをしているけれど、どこかカンカンっぽいお色気あり。
男役群舞はどこか忍者っぽい衣装。
こういう統一感があるところがいいのよね。
ただ、御庭番衆たちはあの独特の白い顔に隈取メイクのままで踊っているのでちと怖いw

最後はトップコンビのデュエットダンス。
原作では息子まで生まれる剣心と薫なのに、芝居中ではラストシーンまでお互い片思いだったものね。
ここで思う存分ラブラブして頂戴!





あ、今回の公演デザートは「大当たり」なので是非w
抹茶プリンの甘さ控えめ加減がナイス!
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お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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