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2019-09

もっと生きたい

携帯小説で話題になったYoshiが原作。
え~.....正直、話の粗が目立ちすぎる。
展開が安っぽい。なんでもかんでも普通の恋愛ものにしてしまうことはないのに。
携帯小説って所詮こんなもんか、といった感じ。(そもそもあの軽い文体が馴染めずコミック版を選んでるわけだけど)

主人公の周りの人間から体の一部を奪って、主人公の元恋人が再生を目指す、って発想はもっと秀逸なホラーに仕上げられる筈。
そして私はそういうものを期待してたのだけど。

肝心の人体消失=「dawn」のメカニズムは完全放置なのは正直どうなの、と思う。小説ならまだ読者の想像力で補えるが、「バクン」なんて安っぽい効果音つけてイラストにされるとかなり興ざめ。ギャグにしか見えないのよ。

その上キーパーソンの筈の元恋人のキャラは全く感情移入ができない。絵に描いたようなかまってチャン、アタマも思いっきり悪そうな被害妄想箱入り娘。親も激甘。

そもそも主人公のキャラもおかしい。天才的プログラマ、だけど天才肌の仕事人間ゆえ人情の機微がわからない奴、という設定なのだろうか。だからか、周りの人間から体の一部が奪われていくことに対しての主人公のリアクションがいまいち薄い。
ここは極端なキャラに設定しておいたほうがよかったと思う。
思いっきり恐怖し取り乱してもいい。逆にリアクションが全くないプログラムしか見えない愛せない欠落した人間でもアリ。(私の好みは後者)
中途半端なのでいちいち違和感があって引き戻される。

上巻では結末が見えないのだけど、それにしてもこれはナシなんじゃないかと。

下巻も上巻に引き続き愛の大安売り。
この作者、どうも私とは違う星の住人らしい。
そもそも話が詰め込み過ぎなわけだけど。

実体(何人もの他人の体の部品)があるのに魂が昇天したら何も残らないとか、一般人の体の部品ばかり集めて作った体なのに生身の男より強いとか髪の毛操って攻撃できるとか、もう小さい粗は笑い飛ばせるようになったよ。

途中から体のパーツを抜き取ることが自然になりまくって、それと同時にどんどん話が大雑把になっていく。でもまぁ「愛」というテーマがブレてないのだけは評価したかったのだが。

でもさ、愛をプログラムするって何よ。
AIなんて私はよくわからないけどさ、「遊びに連れて行ってあげたい」だの「抱きしめたい」だのどうプログラムするって言うのw

いや、作者が「愛」を主張したいのはわかる。タイトルの通り命の尊さみたいなものを伝えたいのだろうね。でもさ、そういう主張って話の筋自体が洗練されてないと相当ダサい仕上がりになるわけで。

そう、結局、一番の問題はラストがダサいこと。
「愛」を理解して昇天と言いたいらしいのだけど、なんだかね~。
結末が見えてるのはかまわない。
でも描き方がどうにも「素人臭い」
中二病の子が書きそうなw
まぁそういう層を喜ばせていれば売れるのだからいいのかしら。

でもさぁ「純粋ゆえに邪悪な子ども」ってすんごい魅力的じゃん。それをもっと生かして欲しかったなぁ。
いろいろな意味で惜しい作品。
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