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2019-04

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愛のプレリュード、その2

今回は追記しちゃうw
私、この作品が好きだ。
ストーリーが特にいい訳じゃあない、ベッタベタな展開だし、当て書きもすっごいわかりやすくいかにもその人の代表的な役をなぞった仕様。
「過去の事件で明日をも知れない主人公が、若くて気の強いヒロインと出会い、恋をするが後遺症のことを告げ、結ばれることをあきらめ、ヒロインの前から去っていく」があらすじで、本当によくありそうな話なのに。
それでも、まとぶさんのフレディが、えりたんのジョセフが、らんはなちゃんのキャシーが愛しい。
プラクティカルジョークと良く似ているんだけど、全然違う、と二回目見て思った。
まとぶさんだから。
暑苦しい星組育ちのまとぶさんだから。

プラクティカルジョークではマミさんは「死ぬ姿を見せないため檀ちゃんの前から立ち去る、とはいえリゾート地へ移っていてそれなりに自分のために余生を謳歌したがっている」
一方のまとぶさんジョセフは「死ぬ姿を見せまいと気持ちを伝えず去ろうとしたのに最後の最後に会う機会おぜん立てされたら乗っちゃって、おまけに気持ち抑えきれずにキス。余生も自分にできる限り誰かのために働く」

この違いは相手役の檀ちゃんとらんはなちゃんの違い、二番手のきりやんとえりたんのキャラの(とトップと二番手の学年差による関係性の)違いによるものでもあるんだけど、一番はトップのキャラかなと。
最後の最後で気持ちを抑えられなくなるまとぶさんが大好きだ、人間臭くて。
檀ちゃんほど強くなれないだろうらんはなちゃんが大好きだ、自分と重ねやすいからか。
最後の最後でまとぶさんの言葉に従わずキャシーを連れてきちゃうみわっちさんの強引さが好きだ。
そういう人が壁を壊してくれないとダメなときってあるんだよ。

何よりも、やっぱり「気持ちを伝えあって抱き合ってキスできた」ことはやっぱり救いになると、思った。
フレディにもキャシーにも。
一度はマミさん(役名はドイル)の選択はあれはあれで檀ちゃんを傷つけないため、だと思った。
「もしかしたら生きてるかも、という一縷の望みを支えに前を向いて仕事を頑張る檀ちゃん」がラストシーンだから。
でもさ。
それって、だれにでもできることじゃないと思う。
マミさんのように思いを抑えきるのも、檀ちゃんのように前を向くのも。
つうか、「生きてるかも」って思い続けてたら次の恋はできないw
その意味では思いを伝えあって、側にいられなくてもフレディの協力者になれて、しかも送金が途絶えたらそれによってフレディの死を知ることもできるキャシーのほうが救いがあるな、と。

作品の、良し悪しはわからない。
私にそんな御大層な判断能力はないし。
だけど、マミさんは大好きな男役だったのに、たぶんストーリーのアラは愛のプレリュードのほうが多いのに、私は愛のプレリュードのほうがプラクティカルジョークより好きだと思った。
感情に押し流されないことはカッコイイのかもしれない。
それはプラクティカルジョークを書いた正塚先生のほかの作品でも同じような痩せ我慢する男の美学はよく出てくるからわかる。
だけど、私はそれに入り込めないのかもしれない。
私は最後に感情のままキャシーを抱きしめるフレディが好きだ。
その先に幸せな未来が待っていないとしても、いつかキャシーがフレディの死でもっと大きなダメージを受けるんだとしても、それでも二人が抱き合ってよかったと思う。
私だって最後に好きだって言って抱きしめたいし、抱きしめられたいと思う。
「宝塚」に必要な夢と希望を表現するにはそっちのほうがいいよ。

頭ではわかる、プラクティカルジョークの選択だって相手を思ってるってこと。
でも、私はそうされたくない。
私がヒロインに感情移入した時、いや主人公に感情移入しても、私が望む姿は愛のプレリュードのほうだった。
最初に見た時はプラクティカルジョークのほうは「マミさんひどい!」とすら思ったぐらいだから、もしかしたら10年後にまたこのブログ読んだらまた違う感想になるのかもしれないけど。

でも、私は、今の私は、やっぱり最後に抱き合いたい。
好きだって気持ちがすべてを押し流してほしい。
私にもいるからだ、「生きている可能性が限りなく低いけど、亡くなったことを知る術もない、愛し合った人」が。
その人は死が近づいた時、私に頼りたい気持ちと私が前に進めなくなることを恐れる気持ちの板挟みだったのだと思う。
だから、二人の関係はかなりギクシャクもした。
私はその人の前では絶対泣かなかったけど、それでも毎晩泣いたし、最後にはその人の状況を詳しく知る前のように「好き」と言い合えないことが辛くて私はその人から逃げた。
私が逃げる時、「これ以上はツライのに耐えられない」とは言えなくて、その人に「早くいい彼氏見つけろ」って言われてた売り言葉に買い言葉で「好きな人ができた」って別れた。
だからその人の消息は分からない。
だけど、その人が搬送された後、医学的な説明もしっかりご家族から受けていたから。
単に騙されたんだ、どっかで元気で笑ってるんだ、って思い込むにはいろいろ無理がありすぎて。
私はその人から逃げたこと、好きだって最後に言えなかったことを背負った。
その後、次に誰かを好きだと思えるまでに3年かかった。
今にして思う。
たとえその時は愛の言葉を拒絶されるとしても、一度は気持ちを伝えあったなら、何度でも好きと言えばよかったと。
私も私なりに、「好きと言い過ぎたら、この人は私を残して逝くことがどんどん辛くなるんじゃないか」と考えまくって、気持ちを抑え込んだ。
そんなこと考えずに好きと言って、最期の直前までキスしていたら、そして彼の死を正面から受け止めていたら。
たら、れば、に意味などないけれど、今の私はそれを悔やんでいるから。
だから、最期に抱き合ったフレディとキャシーを心から祝福したよ。
涙は出なかった。
「これでよかった」と、私まで何か昇華できた感じがしたから。

愛の言葉は言わなきゃ後悔する。
ずっと背負っていくことになる。
それを背負う強さなんて、持てなくていいと思う。
宝塚はフィクションだけど、だからこそ、強さより人間臭さを、高潔なやせ我慢より愛の言葉を、表現してほしと思う。
やせ我慢は男の美学なんだろう。
私の愛した人を見ててもそれはわかってた。
でもさ、やせ我慢だってどうせバレる。
やせ我慢を知ってわかった上で自分の気持ち抑えるなんてキツすぎる。
そりゃそこで気持ち抑えられるほうがいい女なんだろうけどさ。
いい男いい女になることより、自分の気持ち優先したっていいじゃない。
夢の世界、宝塚でぐらい。
感動はもしかしたら減るって感じる人もいるのかもしれないけど、それでも幸せなほうがいいよ。



それと、男女の愛だけじゃなく、まりんさんの演じるキャシーパパ、ドイル氏の人間臭さもいいと思った。
ドイル氏、研究結果を盗まれかけ、娘は人質にとられ、て状況でフレディに「研究結果は大丈夫か?大金がかかってるんだ」って言ってフレディにぶん殴られる。
その後ドイル氏は娘を抱きしめる、そして後日談では研究やめてる。
これってさ、ドイル氏、人質事件の後の自分のセリフに自分で傷ついちゃってるんだと思う。
「娘のため稼ごう」と思ってたのに娘の一大事にお金の心配してしまった、的な。
緊急時に思わず出た自分のセリフに自分の意識してない無意識の考えが出ちゃって、それが自分の意識と乖離してたらそれはすごいショックだよ。
ドイルの廃業はフレディのせいでもジョセフのせいでもなく、「無意識の中で生まれてた、許しがたい自分の優先順位」。

それと私はフレディのしてることを肯定する。
そりゃあその後遺症は仕事に差し支えはないのか?とは思わないでもないが。
ギリギリまで自分のできることをして、他人の命を守って母親を支えて行こうとするのは人として全面的に共感できるから。
偽善といえば偽善なのかもしれないが、私はそこはどうでもいいって考えだから。
母親への送金が目的のボディガードでも、守ってもらえりゃいいでしょ。
作品見る限りじゃ、とりあえず戦闘中は後遺症も出てないようだし。

キャシーにしてもそうだ。
自分が子どもたちにしてやれること、フレディにしてやれること、それを両立できる孤児院で働くという選択。
フレディのことも気にかけているから、これも偽善かもしれないが、それでもいいじゃないかと思う。

私は「愛」と「希望」と「肯定」がほしいよ、やっぱり。
話が多少ストーリー的にしっちゃかめっちゃかでもいい。
ナチスの登場が謎すぎても、戦闘シーンのリアリティがなくても、全然OK。

ちなみに、今回は本当に正しく「宝塚」で。
上級生もやる気まんまん。
なんてたって、あのコメディ一辺倒になりつつあったまりんさんなのに、まりんさんがマジだ。
ショーの黒燕尾のシーンでまりんさんがマジのリーゼント作ってる。
マジになったらまりんさんってちゃんとカッコイイことに驚いた。
ちなみにさおたさんはいつもかっこいい。
芝居では刑事だけど王子と二人無駄に美形。
フレディと出会ってやる気になった王子見てふっと笑って去っていくさおたさん、かっこよすぎる。
……つかまりんさん、できるならいつもやれw
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このページの管理者、朽葉。
とにかく生のステージが好き。
お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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