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2015-11

3Dの虚構@グレアムボックス「うそつきはきつそう」

ユニットコントライブ、今月は「嘘」をテーマに。


嘘ってさ、虚構と虚偽の2つがあるよね。
誰かをだますための嘘。
自分が酔うための嘘。
善意と悪意で分けるより、誰につく嘘かがきっと大切。



芸人さんのコントも嘘。
1本目は芸人さんのネタ合わせに遭遇した一般人が普通の会話だと勘違いして振り回される話。


本当の奇跡を積み重ねても、最後についた小さな嘘はごまかせなかった。
数々の超能力を持つジェントルマンが最後についた小さな嘘。
なぜついたのかわからないくだらない嘘。


ラーメン屋の前で並ぶ少年2人。
スープ切れを告げられて営業妨害レベルの大騒ぎ。
ただただラーメンが食べたいように見せかけて実は彼の本当の身分は…真意を隠す嘘。


同窓会のコント。
唐突に始まる劇中漫才。
漫才も一種の虚構、ナチュラルな会話に見せて実は緻密な芝居。


少年の小さな見栄と夢。
ステーキ屋に行ったと教室で自慢する少年。
ほほえましく見ていた周りがだんだん遠巻きにするほどの自慢。
過剰な自慢はきっと何かを隠すため。少年の裏には何が?


おいといて、と話を投げていくコント。
嘘をつくぐらいなら停止してしまうのも手か。


嘘っぽい言い訳をする青年、「で?」としか返さない怒った青年。
周囲の人々の関係ない会話が絶妙の重なり方をした時、嘘をついていた青年の耳には彼の嘘を責めるコーラスに聞こえた。


上司を守る部下、上司を気遣い、上司の好みを常に考える部下。
一見美しい彼らの関係、だけど第三者がそこにいやとしたら。
大切な人のためなら周囲を傷つける嘘も構わない?


カウンセラーの診察室で行われるロールプレイング。
治療のためと言えどこれも一種の虚構。
虚構を積み上げたその先には?


昔馴染みの友達が集まって、必死にストーリーを考える。
それは美しい光景だけど、考えているストーリーは彼らの1人の浮気の隠ぺい工作。
嘘に嘘を重ね、自分の首を絞めていくその様はまさに「うそつきはきつそう」



今回のアドリブコーナー、「門番」。
お題に沿った嘘を出演者がついていく。



今月はメンバーの出番の偏りも少なく、見せ場は全員にあってちゃんと群像劇だった。
だけど本がなあ…
特に同窓会のコント。
作中でリーマン(の役)チームが急に芸人(の役)チームにダメ出しを始める。
就職して数年、自由に生きるかつての仲間に攻撃的になる姿は「あるある」だが、それをどう嘘に絡めていくのか。
最後の最後、唐突に「ネタ見せ」という単語が出てくるが、そもそも同窓会って設定が嘘だったのか?
もっと詰めれば一番面白くなりそうな1本なだけにもったいなかった。


アドリブ部分に関しては、失敗しても噛んでもいい。
絶対に演者は笑ってはいけない!
ししまるさんの胆のすわりっぷりがよかった。

赤波江さんが役者として前回より随分いい仕事をしていた。
グレアムボックスのメンバーの中で「普通の人」を演じられるのがほぼ平松さんだけという状況を打破してくれたのはチームとしての可能性を大きく広げた。
平松さんは「パラレルワールドの中にいて、現実の世界の橋となる普通の人」。
赤波江さんは「パラレルワールドが背後に透けて見えているのに絶対パラレルワールドに触れることのできない普通の人」。
両方いることで芝居に奥行きが出る。
2Dの世界を3Dにすることができる。

1公演ごとに集まられるカンパニーではない、「チーム」または「ユニット」だからこそ出せる魅力をもっともっと追求していってほしいと思った。
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お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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