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2015-03

この星で生きる人々@無秩序な助走~ドスト”F”ストライク

今回は一応「お笑い」カテゴリに入れてるけど、ちょっと異質なものを。
芸人さん数組に役者さん、それに作家などなど入れて作った、オムニバスコント。
ライブというよりは芝居に近い。
そう、前に見た小倉久寛のアレが一番近いかな。




オープニングは幻想的。
水切りのような遊びをしている少年と、そこに遊びに来た少年。
少年が投げていたのは実は「星」で、その星にはいろんな生命が息づいている。
面白そうな星を少年は箱にコレクションしていて、遊びに来た少年とともにそれを見ることになるのだが…

これだけ書くと笑い要素ないんだけども、実際には投げた星で星座に落書きしたり、やりたい放題。




本編。
コント9本、箸休め的な映像も流れるし、そのほかに謎のダンスもあり。


コントのほうはというと。
どれもよかったのだけど、とりあえずまずはコレから。



「その世界では」というタイトルのコント。
明転すると妙なモノに腰掛ける男たち。
まち針的な形状。
しかし、それは椅子、命名「チュッパチャップス」。
大丈夫か版権とかいろいろw
それの開発会議。
やってることは正しいブレーンストーミングなんだが…
モノを変えるだけでこうもおかしくなるのか、と。
真顔の可笑しさ。
コントというよりは下北の小劇場系の芝居にありそう。




逆に最もコントらしかったのは「バブクラブ」
入浴剤のバブの香りをかぐことで妄想の世界に誘うコント。
妄想はなかなかハイレベルだけども、テンポが早いのと、妄想の合間のシーンがコミカルなのとで結構ドタバタした仕上がりに。
なんかバブ買いたくなっちゃったぞw
なんともいいステマ。
妄想がどれもしっかり男のロマンなあたり、萌えも十分。







往年のドリフのような「懐かしさ」のある笑いも。
家族会議のコントなのだが、拾ってきた赤ん坊を育てるかどうか、というテーマがもうおかしい。
母と姉は男性の女装で、いるだけでおかしい。
今回の中では一番の直球かな?
結局赤ん坊は赤ん坊ではないのかもしれないw
とっちゃん坊や、なんて言葉はあるけども、それを超えている。





サプライズという同じテーマで全然別の仕上がりで2本。

1本目は送別会をサプライズで開こうというコント。
演出を決めようと話し合っているシーンなのだが、一番積極的な男が実は…
「あ~きっとこれは…」とみんなが予想する方向へじわじわメッキが剥がれていく楽しさ。
積極的な男が可愛そうなんだけどね。
瘡蓋をめくる喜びというかw

2本目は何が何やら…
しかもオールメンバー出演。
サプライズパーティー会場に連れてこられた男。
次々もてなす男たち。
しかし男たちと祝われている男は無関係。
だんだんホラーめいてくるが、種明かしをする男が現れる。
しかしその男も実は…
怖いよ!w
世にも奇妙な物語が好きな人はこのコント絶対好きだ。






風刺っぽいのもあり。
エグゼクティブなやつ、というコントは映画の脚本も書く監督の前に現れ、好き勝手にアドバイスをする。
しかしそのアドバイスの陳腐なこと…
監督は悩みに悩んだ挙句、そのアドバイスを全て取り入れた結果の映画を想像する。
その想像のシーンがシュールで悪夢のよう。



滑舌が良すぎる、という悩みを持つ人が滑舌を悪くする治療を受けに来るコントもなかなか寓話的だ。
「コミュニケーションが苦手なのに滑舌がいいと苦労する」と嘆くイケメン。
周りから見て羨ましい事が本当にいいのか?
コンプレックスに感じている事をピンポイントに変えれば、コンプレックスとさよならできるのか?
劣等感に悩む人に「悩むって馬鹿らしい」という示唆を与えてくれるコント。



仮病戦隊、というコントは「心の中の天使と悪魔」がトリプルアクセルを決めるとこうなるのだろう、といった世界観。
仮病したい主人公。
仮病を阻む「ド健康怪人」。
「ど~けどけどけ」のフレーズが耳に残る。
この怪人、松本ししまるさんというらしいのだが、睨むのが上手い。
訳わかんない褒め方だけども。
百面相のようにころころ変わる表情、その後で睨む。
迫力勝ち。




このししまるさんの睨む力はあくまで明るい「陽」の力。
逆に今回「陰」の力を一番発揮していたのがズーズーズーの南野さん。
3馬鹿ヤンキートリオがガン飛ばしてる所に現れるしょぼくれたオッサンの役なのだが。
オッサン、ものすごい不幸を背負っている。
ヤンキートリオがシメようとするも撃沈するレベル。
ま~ヤンキーってセカチューとか恋空好きな生き物だからな。
あの手の不幸話には弱かろう。
最後の2分ぐらいで起きる怒涛の展開。
ヤンキーが可愛く見えてきちゃったよw




刑事ものテイストのコントは「執念」。
ある未解決事件に挑む定年一週間前の老刑事と若手刑事のコント。
しかし…事件が小さいw
過去の捜査もなかなかカオス。
すぐ現場を飛び出そうとする老刑事…
あの動きどこかで見たぞ?w
パロディなのだけど、どのドラマのパロディっていうのが明確にあるわけではない。
あの帽子を持って手にぽふっとやる仕草…
アレは反則だ!w
条件反射で笑ってしまう。





そして、謎のダンス。
アルゴリズム体操のような動きなのだが、オリジナル。
最後にヅカよろしく可愛く「ヤー」と叫ぶ。
…可愛い筈がないのに可愛い。





エンディング。
また星を集める少年と、彼を訪ねてきた少年。
新しい星を集める事を約束してエンド。
…星の王子様みたいじゃないの。




この公演、全員ずっと黒シャツ黒ロングパンツに黒い靴。
仮病戦隊はそれぞれの色のスカーフをしていたし、医者役は白衣を、刑事はトレンチコートを羽織るけれど、それだけ。
そのシンプルさがイイ。
小道具もあまり作りこんだものは使わず、想像する余地がたっぷり残っている。
こういう余白のある作品って好きよ。

通常のライブではコンビはコンビだけでコントするけれど、今回は人数の制限はほとんどない。
そういう意味で自由と不自由のバランスが絶妙だった。




そして最後の映像もイイ。
黒服の出演者たちが必死の形相でゴムボールをリレーして全力疾走していく謎のストーリー。
アニメのエンディングテーマにありそうな雰囲気の。
走る彼らが本当に必死で。
キラッキラしてるわ。

映像があまりにも良かったので公式ツイッター覗くと、静止画でもなかなか。
有料パンフ作れるクオリティだわ、これなら。
このエンディング映像と、各コントのタイトルと、思いついたきっかけを数行、出演者の名前と顔を意気込みとプロフ。
4ページで600円とかでどうよ?
私は買うよ。




え~朽葉姐さんはステマはしない主義です。
ただ、これはガチでお勧めする。
すごい掘り出し物見つけた。

きっと次回公演、彼らはチュッパチャップスの差し入れに埋もれる事だろう。
楽しみ楽しみ!w
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プロフィール

朽葉

Author:朽葉
このページの管理者、朽葉。
とにかく生のステージが好き。
お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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