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2015-03

同人と商業誌の狭間で@comico

スマホの無料縦読みコミックアプリ、コミコ。
最近随分流行っているようで、単行本化、アニメ化などどんどん伸びてきている。


私はコミコは「漫画界におけるAKB48」だと思う。
単体では売れないレベルの作品もある。
単行本が売れるぐらいの作品もある。
それ1つにお金を出すほどではないが、あるとつい手に取ってしまう作品もある。

そして、その仕分けをコミコは読者に託した。
AKBの総選挙制のようなものだ。
今まで、ジャンプもマガジンもサンデーも、りぼんもちゃおも、ゼロサムも電撃大王も、選別をプロが、編集者がやってきた。
しかしコミコは違う。
まず「ベストチャレンジ」という研究生ランクの作家たちがいる。
彼らは読者の「オススメ」が多くたまれば正規の連載ができる。
オススメや褒めるコメントが多ければ単行本化もできる。
ランキング下位が続けばうちきりもある。

もちろん、チャレンジ枠に入るまでの審査はある。
ジャンプだってアンケートはとる。

けれど、コミコが違うのは「オススメをするハードルの低さ」だ。
ジャンプのアンケートはあくまで本誌をお金を出して買い、そのうえでポストまで行く人だけが参加できるものだ。
コミコは違う。
アドレスすら登録してなくてもぽちっとできる。
今まで「本気のファン」だけが動かしてきた世界を、「ライトファン」が塗り替えていく。


そしてコミコは双方向だ。
漫画の各話の下には感想を書くための掲示板がついている。
そしてファン同士語り合える。
ツイッターに共有もできる。

漫画は作品であり娯楽であると同時に、コミュニケーションツールにもなった。

これは凄いことだな、と。
いい変化になるかどうかはまだわからないが、確実に何かが変わる。




私も結構楽しんで読んでいる。
私のお勧めは
月曜日:メゾンドワカ
火曜日:骨川コウモリと赤の華
水曜日:白ポメ高圧漫画
木曜日:第3艦橋より
金曜日:カボ!大魔王への道
土曜日:On the way to Living dead
日曜日:マヤのマンション


メゾンドワカ
同名のマンションの住民の群像劇。
ただ、ヒロインのアリスがいろいろ抱えている子な上、不思議の国のアリス関連のファンタジーエピソードも有り。
ただのギャグでなく、ファンタジーだけど人の心はリアル。
どの部屋の住人も、人外の生物もいるけど、人として共感できる。
誰に共感して読んでも楽しめる、ご都合主義の少ない良作。
また独特の色遣いがたまらない。
カラーの良さをよく生かしている漫画。


骨川コウモリと赤の華
骨川コウモリがデモンと呼ばれる魔物と戦う、ハードボイルドテイストな漫画。
しかしデモンが敵でありながら、デモンと人間のハーフの少女が味方だったり、一筋縄ではいかないのが21世紀の漫画の世界。
劇画調に見えて、21世紀的萌えも織り込まれている抜群のバランス感覚。
過去編の織り込み方が上手く、違和感がない。
一歩間違えば厨二まっしぐらな世界観をギリギリのところで踏みとどまっている。
ねこ大好きw
連載開始が遅めなのでまだまだ序章な感じは否めないが、今後が楽しみ。



白ポメ高圧漫画
週の半ばに頭をカラッポにするならコレ。
とにかくイラストが可愛い。
小型犬多数出演だが、ねこ派でも読み応え十分。
白ポメの主人公、犬と話せるその飼い主、近所の飼い犬、変人なご近所さんが織りなす日常系。
犬にもボケとツッコミがいる衝撃w
飼い主が決して主役でない、傍観者的ツッコミな立場なのが程よい。
ただ犬たちが何気に彼氏彼女のいるリア充犬が多いのはなぜだw




第3艦橋より
初期の日常系コメディ路線から大きく舵を切り、シリアス要素も含むSFに。
なんせ初期は「トマトおでん」制作にかまけてたのに、今じゃ星1つの存亡がかかってるからね。
その路線変更も違和感なく、ヒロインの地球人の少女の健気さに萌える。
作中の随所に作者が古典SFのマニアであることが推察される描写があって、それがいいアクセントになっている。
ロボット三原則みたいな調メジャー級から、ちょっとマイナーなアレまで。




カボ!大魔王への道
この漫画の世界では言わゆる「まおゆう」の後の世界を描いている。
カボたち魔物と、人間は表面上は共生しているのだが、結局は多勢に無勢。
人間のほうが強くなってしまっている。
本来は魔物の法が魔法は使えるわパワーはあるわなのだが…
魔物は人間のように仕事をさせてもらえないし、だから好きなゲームも自由に買えない。
そんな社会で「魔物も人間も幸せに」と立ち上がったのがカボ。
しかしカボに特殊能力はない。
けれど、昔ながらの少年漫画主人公メンタルと、仲間の力と、少しの知恵で戦うカボ。
カボの「不完全さ」とそれでも屈しない強い光が魅力。



         

On the way to Living dead
土曜日は激戦区で、もう書籍化した作品もある中、あえてこれを。
なぜならこれもメゾンドワカと同じく「色遣いが魅力」の作品だから。
フルカラーじゃないとだめなのよ、これ。
だからあえて一番に押す。
ゾンビの島からの脱出を目指すバトルもの。
ゾンビの発生原因はマッドサイエンティストの薬、マッドサイエンティストの妹がヒロイン。
そんな王道ともいえるストーリーが独特の色遣いがスパイスとなり違って見えてくる。





マヤのマンション
多重人格もの。
ただ、今までと違う切り口なので注目している。
作者が多重人格についてある程度勉強している感じがするし、セピアがかった画面も好き。
人格によって台詞の吹き出しの縁取りの色を変えているのがいい視覚効果を生んでいる。
また共感覚とかも思い出して、色にも何か法則性があるんじゃないかとわくわくする。
これも連載開始が遅めなのでまだあまり話は展開していないが、ロマンスの予感もあり、これからに期待。






完結作品:Queen(連載時木曜日更新
ストーリー、作画ともにクオリティはコミコ1。
他の追随を許さないレベル。
FBIの養成学校の寄宿舎での事件。
関西弁で大柄で小心者の主人公。
小柄で可愛い顔して女装癖を持つ相棒のQueen。
個性的な教官たち。
次々入れ替わる犯人候補。
エピローグまで含めて、一気読み推奨のハイクオリティ作品。
合間に挟まるコメディなコマが昔の少女漫画のようで、それもよし。




番外編:The World(火曜日更新
万年ビリながら、ほかにはない世界観。
ただこれは縦スクロールの漫画ではなく、絵巻物だな。
「漫画」としてイメージされる要素はほぼ持っていない。
しかしとにかく絵がきれいで、哲学的な台詞がそれを引き立てている。
現代の神話、とでもいったようなテイストの作品。
これは書籍化も無理だろうし、商業誌では絶対売れないだろう。
でも、いつまででも見ていたくなる魅力のある作品だ。
「漫画」ではないことを除けば一番オススメな作品はコレ。



ジャンルバラバラなのはご愛嬌。
コミコの掲載作品はかなりバラエティ豊かなので、一読の価値あり。
ただ…10本に1本好みならいいと思ってねw
それが良くも悪くも無料クオリティ。
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朽葉

Author:朽葉
このページの管理者、朽葉。
とにかく生のステージが好き。
お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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