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2011-04

黒い瞳(全ツ

みみちゃんおめでとう!
やっぱりね~トップ「コンビ」じゃないと!
特に経験値が高くないトップさんは娘役とのセットになることでトップらしく見えるところがあるわけで。
ロミジュリは作品補正でなんとかなったけどさぁ…


今回は市川の初日に行ってきた。
市川市文化会館にはいつもおいしい和菓子屋さんがあって、いつもそこでオヤツを買っている。
「ちもと」ってお店の「手児奈の里」ってお菓子。
ふかふかした求肥に水羊羹の小さいのがごろごろ入ってるお菓子で、今回はほかに季節限定の桜サブレも出てた。
この桜サブレがまた絶品でね~絶妙な塩加減で、サクサク感もよし。
なんでも箱根にあるお店の暖簾分けらしいんだけど、箱根なんてめったにいかないしなあ。

さてやっとこさ本題。
黒い瞳、私は映像でしか知らない。
マミリカバージョンも大好きだったけど、今回は今回ですごく良かったと思う。
ただし別物w
橇を走らせながらニコライ@キムちゃんとプガチョフ@まっつが歌うシーン、あの二人の歌唱力は圧倒的。
二重唱の深みがマミリカとは全然違う。
その代りラストシーンの引きずられるプガチョフの迫力はリカさんのほうがあったし、サヴェーリィチとのやり取りのテンポはマミさんのほうが上。
ゆうこちゃんのあのダンスを本気で踊ってたみみちゃんはすごいと思った。

マクシームィチのがおりちゃんがもう最高だった。
もともとは樹里ちゃんの役なんだけど、実際樹里ちゃんにあてがきしたんじゃないかというような役なんだけど、がおりちゃんも最高だった。
「おっかねえけど気のいい女なんで」ってセリフ、コレは完全に樹里ちゃんのテンプレ。
いやここから「いつもの樹里ちゃん」が形成されたのか?
ってないかにも「後ろに初演が見えそう」な役をがおりちゃんはよく演じきったと思う。
でも全ツの悲しさ、場面が短めにされているのか、一番の見せ場で「タメ」が足りないんだよね。
もう数秒がおりちゃんにあげたかった。
あと数秒あればもっともっとがおりちゃんの良さが出ただろうに。
どうも場面転換の都合上か微妙に早いんだよね、あとちょっとの間がほしい。
マクシの死ぬシーン、ニコライの顔を見て、気づいて、銃を捨てて、剣だけで突っ込んでいくあの微妙な間。
叫び声の悲しさ。
きっとマクシはあの瞬間目をつぶって涙流して突っ込んでいると思う。
マクシは「殺すか自分が死ぬか」で自分が死ぬほうを選ばざるを得なかっただけで自分から死にたかったわけじゃないから、死ぬのはむちゃくちゃ怖いわけで。
頭の中には走馬灯のようにパラーシカが浮かんでいただろうし。
それを思うと切ない。

サヴェーリィチのヒロさんが想定外のうまさだった。
ヒロさんってどうしてもアモナスロとか「炎に口づけを」」の怖い怖いお母さんのイメージが強くて、あんなコメディなヒロさんって想像もつかなかった。
サヴェーリィチって本当に余計なことして決闘をgdgdにするわ、ことあるごとにギャーギャー騒ぐわ、これまた「背後にマヤさん丸見え」の難しい役。
けどそこはさすがヒロさんだ、マヤさんの背後霊は見えなかった。

マーシャのみみちゃんはとにかく可愛い。
乗馬に行っていた時のピンクのもこもこワンピースが本当によく似合う。
最初のシーンの白いもこもこワンピも可愛いんだけど。
娘役トップ内定して本当によかった。

女帝のみどりちゃんは昼と夜で出来が全然違ってびっくり。
あのみどりちゃんでも緊張するのか?
歌だけは昼も圧倒的だったけど、芝居の部分は夜のほうが断然よかった。
あれだけの変化をしたのは初日だけなのかな、その後も変化したのか。
ちょっと興味はあるけどもうチケットはない…

まっつはよく頑張ったと思う。
ハッタリ力こそ足りないものの、歌唱力と声の良さとキムちゃんへの愛で乗り切った感じ。
あの低くて太い声があったからこそ、まっつはこの役をできた。
「男臭さ」を表現する方法はいろいろあるけど、まっつは声があってよかったね。
あとはキムちゃんとの愛かw
いくらプロとはいえ、やっぱり中の人同士の関係って芝居に影響する。
その意味で同期の結束力ってすごいよね。
二人の芝居がピッタリかみ合っていて、見ていて気持ちよかった。

ニコライは彼なりに成長する役。
その成長の要素はキムちゃんはかなりよく出せていたと思う。
そしてまっつとの芝居、みみちゃんとの芝居、どっちもよかった。
ただね…「オレンブルグはうって出ない」はキムちゃんじゃなく誰か別の人に一瞬の見せ場をあげてほしかった…
初演のリュウ様があまりに素晴らしすぎて…あれが忘れられない。

マーシャの両親、大尉夫妻。
残念ながらこれはもう初演のほうがよかった。
ヒメちゃんはこういうタイプの役が似合う人じゃないし…
ナガさんはナガさんでどうも迫力不足だった。

そしておじさまその2のズーリン少佐、にわにわさん。
これがもう、「できるならもっと早くやって!!!」と。
にわにわさんは良くも悪くも「いい人」しかやってこなかった人。
ロジェのゲルハルトは一応「悪事をした人」ってことにはなってたけど、舞台上に実際に描かれていたのは家族思いな良き夫良き父親の一面だけだったし。
でもズーリンは裏切ったプガチョフの手下に対して表情一つ変えずにグサっとやる。
有能な軍人で、仲間には情が厚くても敵には容赦しない人。
初登場のシーンはいつものにわにわさんのいい人っぷりなんだけど、その手下を刺すシーンの表情が今までにない表情で、思わず惚れ直した。
「よくやった」って声が聞こえてきそうな鷹揚な表情を崩さず一瞬で剣を抜いて一人目を刺して、そのまま少しだけ表情が冷たくなってもう一人を刺す。
「いい人」じゃない怖い笑顔っていいよね!
役の比重だけで言ったら砦の大尉のほうが上なんだろうけど、にわにわさんにはこれでよかったよ。
砦の大尉だといつものにわにわさんで終わりかねない…
今回新しい引き出しを手にいれてレベルアップできてよかった。

コマちゃんのシヴァーブリンはどうもよさがわからない…
人気は出そうな役だし、人気は出そうな出来だったと思うけど。
私個人としてはあの手の男は好みのタイプじゃないのでなんとも。

愛勇気祈りトリオは、一人ぐらい上級生がいてほしかった感じ。
若くて初々しい感じもいいんだけど、やっぱり上級生が全くいないとしまらないなあ、と感じる。
本当に若い若手3人だもの、今回は。


そしてショーの「ロックオン」
このショーは最初のシーンのクオリティのみ圧倒的で、あとはラストの黒燕尾までこちゃこちゃといろいろ詰め合わせた感じのショー。
今回も変わってなかった…
最初のシーンは相当テンションあがるんだけど、その後黒燕尾までいまいちテンションが上がらない。
黒燕尾にしても超サヨナラ仕様だったのが一切変更されてない。
もう少しショーはなんとかしてほしかったな…おけいこ時間の短縮のため仕方なかったんだろうとは思うけど。


とにもかくにも、みみちゃん、おめでとう!!!
久しぶりに大文字使って祝っちゃう。
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愛のプレリュード・突っ込み編

ついに愛のプレリュードで3つ目の記事…
まぁいっか、まとぶさんがサヨナラだから出血大サービスってことでw

「愛のプレリュード」、突っ込みどころは満載。
ストーリーのアラは探せば探すだけボロボロ出てくる。
でも私はこれ好きなんだけど。
だからこそ、「マイディアニューオーリンズ」の時の悪口三昧形式じゃなく、妄想で補完する形式で行こうと思うw

1)まとぶさんフレディとえりたんジョセフは仕事の相棒、みわっちさんスティーブとフレディも親友、フレディはサンタモニカ育ちで3人は今サンタモニカに揃っているが、スティーブとジョセフは面識なし
2)サンタモニカ育ちのフレディ、町一番の名士らしきドイルを知らない
3)ジョセフとフレディはどこで働いていたの?なんで町のおまわりさんとも知り合いなの?国家警察いたっぽいけど?
4)ドイル妻でありキャシー母であるはずの人はどこ?一切話に登場しないんだけど?
5)なぜナチス?なんでナチス?
6)フレディはサンタモニカ出身、フレディ母もサンタモニカ在住だったはずなのだが、なぜ「息子が事件に巻き込まれて以来記憶喪失」的な話じゃないのか?単にキャシーが教えてもらえないだけなのか?周囲はフレディ母が何者かわかってるはずだろ

これをまとめよう!
サンタモニカ出身はフレディだけ。
ジョセフと知り合ったのは警察入ってから。
フレディがこん睡状態になった事件の直後、サンタモニカにドイル一家が引っ越してきた。
ドイル氏の妻がドイル氏の研究結果を狙う人間によって殺されたために、安全そうな田舎町に引っ越しを決めたのだ。
それ以来娘にボディガードをつけることを常に考えていたドイル氏だが、ドイル氏は妻の死をキャシーに伝えず、妻は男と逃げたことにしていた。
そのためキャシーは常に父に反発、ボディガードをつけることになかなかキャシーが納得しなかった。
そんな時ドイル氏はチンピラをバシバシなぎ倒す不動産屋ジョセフを発見、なかなか娘好みのイケメン!
こいつに娘を守ってもらおうと家に連れてくる。
(もちろんチンピラはみつるマウロの手下、なぎ倒すのはやらせ、目的はドイル氏の研究結果)
ドイル氏の思惑通りキャシーについて守ってくれるジョセフ、ドイル氏ウハウハ。

これで、疑問点の1,2,4は解決。
残りは…む~~~。
街のお巡りさんは警察学校の同窓生、まとぶさんは特進クラスw(エリート養成系ってことね
スティーブはどうしよう…サンタモニカ出身じゃないっぽいんだよね、セリフ聞く限り。
フレディの事故についても詳しく知らないようだし、いったいどこからあんな友情が…
よし!フレディのボディガードとしての初めてのクライアントってことにしておこう。
これで疑問点3も解決。

しかしなぜナチス。
フレディ母の扱いもよくわからん。
母のほうは「ネタバレ防止と伏線の加減がちょいうまくいかなかった」or「キャシーは子どもだから教えてもらえなかった」でOKにしとくか。
しかしなぜナチス、なんでナチス。
あの明確な力関係はなぜだ?
仮にジョセフかフレディがユダヤだとしても、まだ1933、ユダヤ差別の法律をナチスが作ったのは1935だ。

結局補完しきれなかったorz
でも、気に入ってるんだけどなあ…この作品。
スズキ先生、頑張って~。
当て書きセンスも見せ場作るセンスもあるし、衣装も音楽も悪くないんだからさ…

14COVERS

男役が10人集まっていろいろ歌うアルバム。
情報出さないと意味不明っぽいからまずデータを。
主な出演者
(花組)望海風斗・煌雅あさひ・(月組)明日海りお・沢希理寿・(雪組)未涼亜希・香綾しずる・(星組)紅ゆずる・礼真琴・(宙組)北翔海莉・凪七瑠海
もちろんコピペw
1: 太陽と埃の中で(未涼亜希・北翔海莉) 原曲:CHAGE&ASKA
2: Missing(望海風斗) 原曲:久保田利伸
3: 歌うたいのバラッド(煌雅あさひ) 原曲:斉藤和義
4: チェリー(明日海りお) 原曲:Spitz
5: 僕は君に恋をする(沢希理寿) 原曲:平井 堅
6: 想い出がいっぱい(紅ゆずる・煌雅あさひ・香綾しずる・礼 真琴) 原曲:H2O
7: I LOVE YOU(未涼亜希) 原曲:尾崎 豊
8: 壊れかけのRadio(香綾しずる) 原曲:徳永英明
9: 奇跡~大きな愛のように~(紅ゆずる) 原曲:さだ まさし
10: STAY(望海風斗・明日海りお・沢希理寿・凪七瑠海)           原曲:コブクロ
11: どんなときも。(礼 真琴) 原曲:槇原敬之
12: Believe(凪七瑠海) 原曲:杉本竜一
13: 悲しみにさよなら(北翔海莉) 原曲:安全地帯
14: truth(全員)


中身はというと。
歌唱力だけでいうなら、まっつとみっちゃんは圧倒的なわけで、そこはもう言うこともなく。
で、最初はBGMとして聞きながら作業してて、あとから真面目に聞いた。
そうすると印象がガラっと変わったのがまっつ。
まず私は尾崎が嫌いだw
それはおいといて、BGMとして聞く分には甘い曲調とまっつの低くて大人びた声が素晴らしいハーモニーで聞いていてとっても気持ちいい。
が、歌詞をちゃんと聞いちゃうと、まっつの落ち着いた大人の声と、中二病全開大人なんか糞くらえの尾崎が空中分解…
なんつ~か、まっつ、自己プロデュースはうまくない人なのかもなぁ…
まっつの声とキャラを生かせる歌はほかにいくらでもあったろうに。
実力派であるまっつだから「傷ついた感じ」はとっても出ていて切ないのよ、歌詞さえマジに聞かなけりゃ。
ただしまっつの「傷ついた感じ」はガチすぎる、中二病って感じじゃないの。
上手い人なだけにこの盛大な自爆がもったいない。

私が一番リピートしてるのはもちろんアーサー。
音域高い歌だから若干カラオケ感はあるものの、声の落ち着いた甘さがストライク。
彼氏にするならえりたんだけど、結婚するならアーサー、みたいなw
歌詞が見事な直球でさ、「愛してる」とか言っちゃうのよ、あのアーサーの声で。
これはもうニヤけるよね、とけるよね。
大好きな曲だけど電車の中で聞いたらニヤけて不審者になるから、電車の中以外で聞いてるというw

後はがおりちゃんは素晴らしい。
「少年」なの!
本当に少年が歌ってるんじゃないかと思っちゃう瞬間がある。
「大人になりたくない少年が思い出のこもったラジオの前でメランコリーに浸る」っていう恥ずかしい世界観を恥ずかしげもなく体現している。
あ、がおりちゃんなら尾崎ありかも。

礼真琴くんは名前も知らない子だっただけにびっくり。
この子、すっごい上手い。
しかも選曲センスもよろしいw自分がよくわかってる。
あのまっすぐでシンプルな曲と歌詞は、最年少にこそ歌わせるべきだ。
これ、同じ曲を「なみだのでるうた」でにわさんが歌ってるんだけど、大人の歌う「どんなときも」より少年の歌う「どんなときも」のほうが曲と声がマッチしてると思う。
上手下手だけじゃなく、キャラの問題だね。

紅君は…
まっつと曲をトレードしてほしい…
「あなたを守ってあげたい」という世界観が紅君に似合わないとまでは言わないが、今回のメンツで一番尾崎が似合いそうなのは紅君だから。
中二病全開で傷つく少年をさぞやドラマチックに歌い上げてくれるだろうに…紅君なら。
そして尾崎にはあまり上手すぎない人が合うし。
んでまっつならこの紅君の曲は余裕で守備範囲だし。
いや、今歌ってる歌も歌えてないわけじゃないんだけど。

さわきりずちゃんはもうちょっと高音部を「男役」維持してほしいかなあ…
すっごく上手いんだけど。
この歌の歌詞も個人的好みからは外れるので感情移入しにくいせいもあって、いまいちと感じた。

だいもん、みっちゃん、みりお君はいつも通り上手いが…
キャーキャー言うほどのこともなく。

カチャはアレンジが効きすぎて上手いのか下手なのかすらわからない有様。
カチャのやつだけはもうちょっとアレンジ抑えてほしかった…

ここ一週間以上、毎日仕事の駅からの帰り道で14COVESばっかり聞いてるけど、それでも飽きないのはさすがだな、と思う。
カスタマイズCD以外の宝塚CDはめったに買わないんだけど、これはアタリだったな。

真飛聖ラストデイ

さて、いったい何回この公演について記事を書くんだか…w

まとぶさんの卒業パレードに参加してきた。
入りも出も一回もなかったこの公演で、たった一回のパレード。
ま、結論から言えばまとぶさんは一秒未満しか見えず、お花の色すらわからないような見え方w
でも一瞬だけ、顔だけ見えたまとぶさんが笑顔だったから、それでいい。
いいの、立ち会えただけで。
王子とあまちゃきはよく見えたからいいのw
めおちゃんももっと見たかったけど。

何度見てもパレードは綺麗で悲しくて幸せな空間。
本当何回トップさんを見送っただろう。
何度やっても慣れることはない。

パレードは花を持って手を振って歩くだけ。
楽の楽屋入りのようにイベントではない。
だからこそなんとか実施できたのかね、この状況で。
つ~てもパレード中に地震起きたら逃げられず将棋倒しだろうとは思うが。

まとぶさん、卒業おめでとう。
めおちゃん、みつるとのコンビ(笑)大好きだったよ~。
あまちゃき、本当かわいかったねぇ…相棒のあまちゃきのインパクトったらもう…w
王子は本当に王子で、昭和のスタァっぷりは今となっては貴重だったのに…
一人ひとりに書くのはここまでにしとくとして。
やっぱりサヨナラショーがあるからかトップのサヨナラ公演ではいっぱいやめちゃうんだよねぇ…
次に花組行ったら今回の退団者はもういないわけでさ。
なんだかまだ実感がなかったりして。

そして私の「トップ退団記念今までのポストカードの集合写真のポストカード」のコレクションはまた1ページ増えてしまったのであったorz
Meeting is start of parting.
私のポストカードコレクションの表紙に貼ったステッカー。
トップになるのは退団へのカウントダウン。
悲しくともそれが宝塚。
さぁ、次はGWにノバボサだ。
その時まとぶさんの手形も拝んで来ようと思う。

愛のプレリュード、その2

今回は追記しちゃうw
私、この作品が好きだ。
ストーリーが特にいい訳じゃあない、ベッタベタな展開だし、当て書きもすっごいわかりやすくいかにもその人の代表的な役をなぞった仕様。
「過去の事件で明日をも知れない主人公が、若くて気の強いヒロインと出会い、恋をするが後遺症のことを告げ、結ばれることをあきらめ、ヒロインの前から去っていく」があらすじで、本当によくありそうな話なのに。
それでも、まとぶさんのフレディが、えりたんのジョセフが、らんはなちゃんのキャシーが愛しい。
プラクティカルジョークと良く似ているんだけど、全然違う、と二回目見て思った。
まとぶさんだから。
暑苦しい星組育ちのまとぶさんだから。

プラクティカルジョークではマミさんは「死ぬ姿を見せないため檀ちゃんの前から立ち去る、とはいえリゾート地へ移っていてそれなりに自分のために余生を謳歌したがっている」
一方のまとぶさんジョセフは「死ぬ姿を見せまいと気持ちを伝えず去ろうとしたのに最後の最後に会う機会おぜん立てされたら乗っちゃって、おまけに気持ち抑えきれずにキス。余生も自分にできる限り誰かのために働く」

この違いは相手役の檀ちゃんとらんはなちゃんの違い、二番手のきりやんとえりたんのキャラの(とトップと二番手の学年差による関係性の)違いによるものでもあるんだけど、一番はトップのキャラかなと。
最後の最後で気持ちを抑えられなくなるまとぶさんが大好きだ、人間臭くて。
檀ちゃんほど強くなれないだろうらんはなちゃんが大好きだ、自分と重ねやすいからか。
最後の最後でまとぶさんの言葉に従わずキャシーを連れてきちゃうみわっちさんの強引さが好きだ。
そういう人が壁を壊してくれないとダメなときってあるんだよ。

何よりも、やっぱり「気持ちを伝えあって抱き合ってキスできた」ことはやっぱり救いになると、思った。
フレディにもキャシーにも。
一度はマミさん(役名はドイル)の選択はあれはあれで檀ちゃんを傷つけないため、だと思った。
「もしかしたら生きてるかも、という一縷の望みを支えに前を向いて仕事を頑張る檀ちゃん」がラストシーンだから。
でもさ。
それって、だれにでもできることじゃないと思う。
マミさんのように思いを抑えきるのも、檀ちゃんのように前を向くのも。
つうか、「生きてるかも」って思い続けてたら次の恋はできないw
その意味では思いを伝えあって、側にいられなくてもフレディの協力者になれて、しかも送金が途絶えたらそれによってフレディの死を知ることもできるキャシーのほうが救いがあるな、と。

作品の、良し悪しはわからない。
私にそんな御大層な判断能力はないし。
だけど、マミさんは大好きな男役だったのに、たぶんストーリーのアラは愛のプレリュードのほうが多いのに、私は愛のプレリュードのほうがプラクティカルジョークより好きだと思った。
感情に押し流されないことはカッコイイのかもしれない。
それはプラクティカルジョークを書いた正塚先生のほかの作品でも同じような痩せ我慢する男の美学はよく出てくるからわかる。
だけど、私はそれに入り込めないのかもしれない。
私は最後に感情のままキャシーを抱きしめるフレディが好きだ。
その先に幸せな未来が待っていないとしても、いつかキャシーがフレディの死でもっと大きなダメージを受けるんだとしても、それでも二人が抱き合ってよかったと思う。
私だって最後に好きだって言って抱きしめたいし、抱きしめられたいと思う。
「宝塚」に必要な夢と希望を表現するにはそっちのほうがいいよ。

頭ではわかる、プラクティカルジョークの選択だって相手を思ってるってこと。
でも、私はそうされたくない。
私がヒロインに感情移入した時、いや主人公に感情移入しても、私が望む姿は愛のプレリュードのほうだった。
最初に見た時はプラクティカルジョークのほうは「マミさんひどい!」とすら思ったぐらいだから、もしかしたら10年後にまたこのブログ読んだらまた違う感想になるのかもしれないけど。

でも、私は、今の私は、やっぱり最後に抱き合いたい。
好きだって気持ちがすべてを押し流してほしい。
私にもいるからだ、「生きている可能性が限りなく低いけど、亡くなったことを知る術もない、愛し合った人」が。
その人は死が近づいた時、私に頼りたい気持ちと私が前に進めなくなることを恐れる気持ちの板挟みだったのだと思う。
だから、二人の関係はかなりギクシャクもした。
私はその人の前では絶対泣かなかったけど、それでも毎晩泣いたし、最後にはその人の状況を詳しく知る前のように「好き」と言い合えないことが辛くて私はその人から逃げた。
私が逃げる時、「これ以上はツライのに耐えられない」とは言えなくて、その人に「早くいい彼氏見つけろ」って言われてた売り言葉に買い言葉で「好きな人ができた」って別れた。
だからその人の消息は分からない。
だけど、その人が搬送された後、医学的な説明もしっかりご家族から受けていたから。
単に騙されたんだ、どっかで元気で笑ってるんだ、って思い込むにはいろいろ無理がありすぎて。
私はその人から逃げたこと、好きだって最後に言えなかったことを背負った。
その後、次に誰かを好きだと思えるまでに3年かかった。
今にして思う。
たとえその時は愛の言葉を拒絶されるとしても、一度は気持ちを伝えあったなら、何度でも好きと言えばよかったと。
私も私なりに、「好きと言い過ぎたら、この人は私を残して逝くことがどんどん辛くなるんじゃないか」と考えまくって、気持ちを抑え込んだ。
そんなこと考えずに好きと言って、最期の直前までキスしていたら、そして彼の死を正面から受け止めていたら。
たら、れば、に意味などないけれど、今の私はそれを悔やんでいるから。
だから、最期に抱き合ったフレディとキャシーを心から祝福したよ。
涙は出なかった。
「これでよかった」と、私まで何か昇華できた感じがしたから。

愛の言葉は言わなきゃ後悔する。
ずっと背負っていくことになる。
それを背負う強さなんて、持てなくていいと思う。
宝塚はフィクションだけど、だからこそ、強さより人間臭さを、高潔なやせ我慢より愛の言葉を、表現してほしと思う。
やせ我慢は男の美学なんだろう。
私の愛した人を見ててもそれはわかってた。
でもさ、やせ我慢だってどうせバレる。
やせ我慢を知ってわかった上で自分の気持ち抑えるなんてキツすぎる。
そりゃそこで気持ち抑えられるほうがいい女なんだろうけどさ。
いい男いい女になることより、自分の気持ち優先したっていいじゃない。
夢の世界、宝塚でぐらい。
感動はもしかしたら減るって感じる人もいるのかもしれないけど、それでも幸せなほうがいいよ。



それと、男女の愛だけじゃなく、まりんさんの演じるキャシーパパ、ドイル氏の人間臭さもいいと思った。
ドイル氏、研究結果を盗まれかけ、娘は人質にとられ、て状況でフレディに「研究結果は大丈夫か?大金がかかってるんだ」って言ってフレディにぶん殴られる。
その後ドイル氏は娘を抱きしめる、そして後日談では研究やめてる。
これってさ、ドイル氏、人質事件の後の自分のセリフに自分で傷ついちゃってるんだと思う。
「娘のため稼ごう」と思ってたのに娘の一大事にお金の心配してしまった、的な。
緊急時に思わず出た自分のセリフに自分の意識してない無意識の考えが出ちゃって、それが自分の意識と乖離してたらそれはすごいショックだよ。
ドイルの廃業はフレディのせいでもジョセフのせいでもなく、「無意識の中で生まれてた、許しがたい自分の優先順位」。

それと私はフレディのしてることを肯定する。
そりゃあその後遺症は仕事に差し支えはないのか?とは思わないでもないが。
ギリギリまで自分のできることをして、他人の命を守って母親を支えて行こうとするのは人として全面的に共感できるから。
偽善といえば偽善なのかもしれないが、私はそこはどうでもいいって考えだから。
母親への送金が目的のボディガードでも、守ってもらえりゃいいでしょ。
作品見る限りじゃ、とりあえず戦闘中は後遺症も出てないようだし。

キャシーにしてもそうだ。
自分が子どもたちにしてやれること、フレディにしてやれること、それを両立できる孤児院で働くという選択。
フレディのことも気にかけているから、これも偽善かもしれないが、それでもいいじゃないかと思う。

私は「愛」と「希望」と「肯定」がほしいよ、やっぱり。
話が多少ストーリー的にしっちゃかめっちゃかでもいい。
ナチスの登場が謎すぎても、戦闘シーンのリアリティがなくても、全然OK。

ちなみに、今回は本当に正しく「宝塚」で。
上級生もやる気まんまん。
なんてたって、あのコメディ一辺倒になりつつあったまりんさんなのに、まりんさんがマジだ。
ショーの黒燕尾のシーンでまりんさんがマジのリーゼント作ってる。
マジになったらまりんさんってちゃんとカッコイイことに驚いた。
ちなみにさおたさんはいつもかっこいい。
芝居では刑事だけど王子と二人無駄に美形。
フレディと出会ってやる気になった王子見てふっと笑って去っていくさおたさん、かっこよすぎる。
……つかまりんさん、できるならいつもやれw

愛のプレリュード

マミさんのプラクティカルジョークに、えりたんの挫折役者ぶりを加えるとこうなるよ、というお話。
ていうか、「撃たれるけど死亡回避フラグ」がバリ3で立ってたのに死んじゃうえりたん。
どうしてよ???
あれで死ななけりゃフラグ回収完璧だったのに!

さて、真面目にあらすじと重ねて書くと。
まとぶさんとえりたんは元同僚だったんだけど、二人で捜査中にまとぶさんが撃たれ意識不明に。
しばらくしてまとぶさんは意識回復するも後遺症が残り明日をもしれない命に。
これを機に「一人でも多くの命を救いたい」とボディガードに転職するまとぶさん。
まとぶさんがいなくなった後えりたんは、その後別の事件で容疑者がカネで釈放されたことで挫折し「世の中カネだ~!」と悪徳不動産屋に。
まぁ実に良い当て書ですねw
とても大劇場が初めてとは思えない座付きっぷりだ、スズキ先生。

そしてしばらくしてらんはなちゃんのボディガードとして故郷に帰ってきたまとぶさんとえりたんが再会。
らんはなちゃんの役はかなり似合ってたねぇ、世の中を知らないけど人柄が悪いわけじゃない、純粋培養お嬢様で反抗期。
今の彼女を生かすにはいい役だと思う。
でもってパパに無理やりボディガードをつけられて怒ってるらんはなちゃんを見て「本人が望んでないなら仕事はしない!」と怒るまとぶさん、だけどなぜかボディガードしてるまとぶさん。
そしてえりたんとのデート後カフェで一人になったらんはなちゃんの前に現れるまとぶさん。
らんはなちゃんにコーヒーの飲み方指南をするシーンが最高にかわいらしい。
ブラックじゃコーヒー飲めないらんはなちゃんが。

そして次の日らんはなちゃんは孤児院へ。
そこへの出入りはパパに禁止されているのでこっそり出かけてたのに、しっかりまとぶさんに尾行されててあせるらんはなちゃん。
でもまとぶさんに「行き先を報告するのは仕事に含まれていない」と無骨に言われてときめいちゃうらんはなちゃん。
そしてなぜか孤児院でヒネクレた少年を助けちゃった上野球のコーチまでしちゃうまとぶさん。

その一方で着々と悪事を続けるえりたん一味。
みつるにじゅりあにアーサーに、ふみかにめぐむにあまちゃきに、まぁ君にだいもんに、せとかずやまで。
他にもいっぱい美形若手がわんさか。
もういくつ目があっても足りない美形揃いでまさに眼福。
じゅりあさんは本当にエロくていい女だなぁ…みつるかっこよすぎ。
悪い人が似あう人をこれでもかと集めてて実に楽しい。
お屋敷のほうもかわいすぎるおばあちゃんメイドいちかちゃんと、ザ・美形執事なめおちゃんのコンビがいるんだけどね。

そしてまとぶさんとらんはなちゃんが親密になる間にえりたんの計画が進み、なぜかえりたんがナチスに脅されている話が登場。
1933年当時のアメリカでナチスに脅されるって、なぜに?えりたんジョセフは実はユダヤ系なのか?
そしてナチスが似合いすぎるはっちさんが素敵。

んでもって物語のクライマックスはらんはなパパ(まりんさん)の発明の発表パーティー。
なぜからんはなちゃんを誘拐するえりたん。
誘拐された先に現れるまとぶさんとえりたん一味とはっちさん。
そしてなぜか良い人に戻っちゃったえりたんが撃たれてまとぶさんの胸に抱かれて死に、その後まとぶさんがサンタモニカを立つシーンへ。
そこでいきなりみわっちさんがまとぶさんとらんはなちゃんを引き合わせお互いの気持ちを確かめ合って幕。

間にまとぶさんが後遺症をらんはなちゃんに告白するシーンだのメイドと執事が歌うシーンだのが入ってるけど、あらすじとしてはこんな感じ。
随所で「カネが大事!」「いや、カネは汚い!」って会話が飛び交ってたのはなかなか笑えたけど、ストーリー展開もそういいわけじゃないけど、それぞれの役者のキャラは生かしてたし、サヨナラ仕様もキッチリ作りこんであったから余裕で合格点かと。
(サヨナラ作品でひどかったナンバー1は「堕天使の涙」だな、二位は「マイディアニューオーリンズ」。あれ?作者同じじゃない?w)

そして冒頭で叫んでた死亡回避フラグの件。
えりたんの事務所でみつるがえりたんに「その時計大事にしてますね」って言って、えりたんが「昔の友達のもんだ」みたいに答えるシーンがあるわけよ。
これはさぁ、撃たれたと思ったら時計に玉が当たったおかげで助かりましたフラグでしょ?
と思ってたのに…
しかしまぁみつるの「悪人なのに人情家」っぷりが最高。
えりたんに向かって「あなたには(こういう悪事は)向いてない」とか言っちゃうんだもの~。
そしてえりたんジョセフ死亡の直後にみつるがまとぶさんに「えりたんがこの時計大事にしてるんだぜ」と懐中時計を見せてるわけよ。
みつるおいしいなあw

ストーリーに関係ない役どころとしてはめおちゃんが最高。
意味もなく美しい、まさにめおちゃんの正しい使い方。

まとぶさんの「後遺症」設定といい、最後に去っていくあたりも含めプラクティカルジョークにかなり似てるんだけど、作者と役者のキャラが違えばこうも違うのね、と面白かった。
挫折えりたん、最高。
「お前のそばにいると俺は俺でいられる」、って…
まとぶさんがそばにいないと悪に染まっちゃうって、どれだけ弱いの、えりたんジョセフ。
この人間臭いダメ男加減がえりたんの良さだな~。
なんとも愛しい、弱さ。
フラグをバッキバキに折っちゃったのはヲイヲイだけど、やっぱりえりたんが演じるからには死んで正解だったのかもしれない(苦笑


最後に、何気にラストにくっついてる後日談がいい。
物語の冒頭とリンクしてるんだけど、冒頭ではやる気のなかった刑事がやる気満々に捜査に走り出してたり、孤児院の子供たちが明るくなってたり。
良いサヨナラ公演だと思った。


そしてショーはいつものだいちゃん、ル・パラディ。
白い妖精さんとかシャンソンとか、シーンの構成もそっくり。
アビヤントを見ている錯覚に陥るぐらいw
とはいえ気持ちよく「サヨナラ」に浸れる作りではあるし、それぞれに見せ場もあるからいいんだけど…
いいんだけど感想は「誰々か~っこいい~!」ばかりでつまんなくなっちゃうしw
それでもめおちゃんがとってもめおちゃんだったし、いいショーだったなと思う。
上級生男役が4人で女装するシーン、さおりさんだけが普通に美人さんだったりしたけどw

ショーのあともう一度幕が上がり、義捐金のお願いをされる。
ロビーでジェンヌさんが箱もって立ってる。
こんな時に公演ができるだけでも感謝しないとならないんだろうが、なんつうか、ここまですべての人の生活が地震になっちゃってることは切ないよね。
うちの職場だってスケジュールその他めちゃくちゃだしなあ。

ついでに公演限定デザートの話題。
今回は奇を衒わないコーヒーゼリーでよかった。
作中のカフェのシーンでコーヒーが重要な小道具だったからだね。
毎回これぐらいのシンプルさだとありがたいw

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とにかく生のステージが好き。
お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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