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2010-05

虞美人

えりたんは劉邦さま。
あやねちゃんのサヨナラ公演でもある。
といっても私は3回しか見てないわけだが。

キムシンの好きな役者がだいたい見えてきたw
じゅりあさんはかなり愛されてるね。
えりたん劉邦の妻なんて本来2番手娘役のやる役のはずがじゅりあさんに回っているんだから。
じゅりあさんは美人で華があるのになぜかエキセントリックキャラが定着してしまった人。
エンターザレビューのコロンビーヌちゃんなんかかなり可愛かったのにね。
今回も実に怖くて綺麗で上手い。
西太后とか行けるんじゃないだろうかw
劉邦はあの妻じゃなきゃ大成しなかっただろうとも思えるモーレツな人。
「后」の貫録は充分。
誇り高くて、本心を劉邦以外には見せなくて、強くて激しくて美しい。
虞と対話するシーンなんてもうね、鳥肌もの。
スカステ見る限り、素のじゅりあさんはノリのいい可愛らしい普通に美女な女役さんなんだけどなあ。
舞台に上がるとああも変わるとは。
あっちが素だったらすごいなw
あと、やっと私の見たいまりんさんを見られた!
あの人はやればできるんだからさ、お笑い担当以外でガンガン使ってほしい。
今回の宦官なんてもうね、あの魑魅魍魎ぶりはまりんさんじゃないと。
よくよく考えると嫁入り前の女の子が睾丸取られた男を演じるってものすごい話なんだが。
本当、キムシンは嫌いなんだけど、ただ今回の配役だけはマジでGJ!
じゅりあさんとまりんさんにあれだけの役を振るのはキムシンだからで、他の演出家じゃあり得ないだろう
(キムシンはオグリであの二人と仕事して、かなり使ってるからね)

「並び立つ二人の英雄」と言うけれど、劉邦と項羽のキャラは真逆。
もし現代に産まれていたなら
項羽:まっすぐな自衛官や警察官。まっすぐすぎて出世できず、最後は内部告発やってつぶされる。
劉邦:売れっ子芸能人またはホスト、と言いたいところだが自称ミュージシャンのヒモやホリエモンだった可能性も否定できない。
こんな感じ。
劉邦はなぜか人に愛される男だけど逆に人間性にはいろいろと難がある。
項羽は真面目で熱血漢で優秀な人物だけど人望には欠ける。
項羽はまりんさんを切る時「あなたは平和な時代に産まれていたらよかった」と言うけれど、劉邦は「平和な時代に産まれなくてよかった」人。
平和な時代に産まれていたら確実に「愛してくれる人」に甘え切って堕落する。
戦乱時代に、しかも呂みたいなモーレツな妻がいたからこそ大成した人だ。
その点項羽はいつの時代に産まれても優秀な人だっただろう。
それが報われるかどうか、というと報われない人だろうと思うけど。
「真面目で人を裏切らない」半面、「人が裏切ることを想定して行動できない」「自分の正義に反する意見は全く聞こうとしない」からねえ。
自分が裏切らないのはいいけど、人が裏切ることも想定できないんじゃあ最後にはハメられるのが目に見えてる。
おまけに人の意見が聞けないわけだから…
と言いつつ。
范増を殺す時は范増が悪くないのわかってるんだよね。
これはどういうことなのかイマイチ私も解釈が固まってない。
同じ理屈で劉邦を殺してもおかしくはないのに(1幕最後の場面)許しているしね。

そして。
項羽は最初から愛を知っている。
愛する者を守るためには時に痛みを伴う、他人を傷つける選択をする覚悟が必要であることを知っている。
一方劉邦は愛を知らない。
呂に詰られ「決めるのはあなただ」と張良に突き放されて初めて、「選ぶ」痛みを知る。
項羽か呂と部下か。
どちらもは選べない。
でもどちらかを選ぶかは劉邦次第。
それは劉邦には初めての試練。
本当は選ばずに大切なもの全て自分の周りにおいて暮らせればいいのだけど。
21世紀の日本ですらそれは難しいことで。
そして、この「選ぶ痛み」によって劉邦は初めて人間として歩み出す。
「生き残った者こそが悲劇」というセリフへとつながる、本物の人生に。
生き残るためには悪事にも手を染めなければならず、そのことはだんだんと自分の中で澱になっていく。
それは自業自得なんだけど、それでも本人にはまぎれもなく「悲劇」だと言えると思う。

えりたんは芸風からして人間臭い人。
その人が劉邦だと、本当生々しい。
人間で、駄目なところありすぎて、弱いから選ぶこともできない奴で、でもなぜか魅力的で。
最後に勝つのは間違うことが合っても人に愛される人。
「治める人」と「戦う人」の違いを韓信が言うけれど、治めるには愛されないといけないんだろう。
英雄は英雄にしか見いだせないと張良は歌う。
それはその通りで、それは同時に英雄と普通の人は共感しあえないことを示している。
だから、王は英雄じゃ駄目なのだ、と。

あやねちゃんの虞は、儚くて消えそうで、だけどとても強い女性。
呂が火なら、虞は水。
私の好きな悪女系は見られなかったけれど、だけどとてもあやねちゃんらしかった、とも思う。
悪女と聖女がどっちもハマるのがあやねちゃんだから。
ああ、やっぱりあやねちゃん大好きだ。
「捧げて捧げて捧げつくしたら消えます」
こんなセリフ、言えるのあやねちゃんぐらいだ。
あやねちゃんは下級生のころから不思議に母性を感じさせる芝居だったし(これは私の主観だが)
まだまだ見たかったよ…
でも、タイトルロールだし。
神々しい虞美人、本当素敵だった。


相変わらずえりたんビューなせいで下級生がなかなか覚えられず。
その中でお気に入りなのが彩城レアちゃん。
今回は虞を慕う男(どう見ても虞より年下w)だったんだけど。
うまく言えないんだけど、なんか好みだ。

今回はなんというか、上級生が実力で目立ちがちで、下級生が沈んだ公演だった気もする。
ハッチさん、まりんさん、じゅりあさん、まっつ、みつる、めおちゃん、ふみかさん、ここら辺大活躍。
だいもんは活躍してたけど女役だし、まぁくんが印象薄かった。
キムシンも割と上級生好みな人だからなあ。
何やらせてもキラキラしてるみつるやめおちゃん、とにかく上手いまっつにじゅりあさんにふみかさん。
ここら辺に役をまわしちゃうと下級生はかすむんだなあ。
難しいね、配役って。
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お笑いメインに、芝居、宝塚と西へ東へ。

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